映画『かいじゅうたちのいるところ』といえば、原作者のモーリス・センダックの希望でスパイク・ジョーンズが監督と脚本を務めた映画です。
原作の絵本に比べて、かいじゅうたちの性格も繊細に描かれているところが魅力の一つ。
こちらの記事では、映画『かいじゅうたちのいるところ』主人公マックスがかいじゅうたちから学んだことを考察していきます。
映画『かいじゅうたちのいるところ』を考察:なぜマックスは家に帰ろうと思ったのか?
引用元:https://mymtapplebaum.com/
原作にはない設定や、かいじゅうたちのキャラクターがよりわかりやすく描かれている映画『かいじゅうたちのいるところ』
見た目のインパクトとは裏腹に、まるで子どものようなかわいさを見せるかいじゅうたち。
とくに、わがままな振る舞いをして仲間を困らせるかいじゅうキャロルの行動は、かんしゃくを起こす子どもそのものです。
映画ではマックスの言動に怒ったキャロルが暴れまわったあげ句、どうにもならなくなったマックスは母親の元へ帰ることを決意します。
ここで気になるのが、キャロルの問題行動にずっと悩まされているかいじゅうたちは、その問題は解決されないままマックスが帰ってしまうので、一見逃げ出したかのようにも感じてしまうんですよね。
しかし、キャロルの問題行動は島にたどり着く前のわがままなマックスと重なる部分も多く、おそらくマックスは過去の自分を投影したのではないでしょうか。
そこでのマックスの気づきが「自分の居場所はここではない」という決断に至ったと考えられます。
そもそも子どものマックスがキャロルの問題行動を解決できるわけがないんですよね。
ですので、『かいじゅうたちのいるところ』はマックスの成長物語という視点で見る作品だと思いました。
マックスがかいじゅうたちから学んだこと
引用元:http://blog.livedoor.jp/
かいじゅうキャロルの問題行動に困り果てたマックスは「手に負えない!」とつい言ってしまいます。
こちらは過去のマックスが母親から言われた言葉で、映画でそこまで描かれてはいませんがマックスもハッとしたと思います。
「人の振り見て我が振り直せ」ということわざもありますが、マックスがキャロルから学んだことではないでしょうか。
映画『かいじゅうたちのいるところ』は人とのつきあい方を学べる作品ですので、まだ映画をみたことがない方はぜひチェックしてみてくださいね!
映画『かいじゅうたちのいるところ』を考察!マックスがかいじゅうたちから学んだことまとめ
いかがでしたでしょうか。
本文をまとめますとこのようになります。
・マックスが家に帰ろうと思ったのは、マックスが「自分の居場所はここではない」と気づきがあったから
・かいじゅうキャロルの問題行動が過去の自分と重なり、マックスは自分の本当の居場所に気づくことができた
映画『かいじゅうたちのいるところ』は大人も子どもも楽しめる深い作品ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
それでは、記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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