007シリーズといえば、オープニング・シークエンスで流れるテーマ曲を楽しみに観る方も多いのでは?
過去にはルイ・アームストロングやトム・ジョーンズ、ポール・マッカートニーなどの大物たちが007シリーズに楽曲を提供してきました。
シリーズ25作目となる『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』ではどんな曲が起用されたのでしょうか。
この記事では『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のテーマ曲とその意味を紹介しつつ、ダニエル・クレイグ版のボンド作品を彩った歴代のテーマ曲も一挙に振り返ります。
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のテーマ曲は誰の何という曲?
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のテーマ曲は、ビリー・アイリッシュの『No Time To Die』という曲です。
『No Time To Die』のミュージックビデオは公開からわずか9時間で280万回再生を達成。また当時18歳だったビリーは、007シリーズの歌唱を行なったアーティストの最年少記録を更新しました。
007シリーズへの楽曲提供が叶ったことに対しビリーは、「どう考えてもクレイジー。こんな伝説的な映画シリーズのテーマソングをできることは大きな名誉。」とコメントしています。
テーマ曲『No Time To Die』にはどんな意味がある?
引用:https://pov.international/no-time-to-die/
本作のタイトルも「No Time To Die」ですが、そもそもこの言葉の意味は何でしょうか?
「No Time To Die」は直訳すると「死んでいる暇はない」という意味。つまり、人生を無駄にしないというジェイムズ・ボンドの生き様そのものを表していると考えられます。
ビリー・アイリッシュの歌うテーマ曲『No Time To Die』は、「愛する人に裏切られてしまったが、それを悲しんでいる暇はない」という心情を綴った曲です。
さらに曲中といには「Fases from my past return(過去の顔ぶれが戻ってくる)」という気になるフレーズも。
愛を失って悲しむ暇もなく、過去に対峙しなければならない、という歌詞は『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のシナリオと見事にマッチしています。
歴代テーマ曲①:『007 カジノ・ロワイヤル』の『You Know My Name』
『007 カジノ・ロワイヤル』のテーマ曲はクリス・コーネルの『You Know My Name』です。
ダニエル・クレイグ版ボンドの記念すべき1作目を彩ったこの曲。「If you come inside, things will not be the same(この世界に足を入れたら後には戻れない)」という歌詞とともに、新たなボンドシリーズの幕開けを感じさせる曲でした。
曲名にもなっている「You Know My Name」というフレーズは、『007 カジノ・ロワイヤル』ラストシーンのボンドのセリフ「Bond, James Bond.」に繋がっています。
歴代テーマ曲②:『007 慰めの報酬』の『Another Way To Die』
『007 慰めの報酬』のテーマ曲はジャック・ホワイト&アリシア・キーズの『Another Way To Die』です。
『007 慰めの報酬』はハードボイルドな作風で話題になりました。
テーマ曲に選ばれた『Another Way To Die』の歌詞も「For Her Majesty(女王陛下のために)」「Bang Bang(バンバン)」といったフレーズが登場し、映画のハードボイルドな世界観にマッチした仕上がりになっています。
歴代テーマ曲③:『007 スカイフォール』の『Skyfall』
『007 スカイフォール』のテーマ曲はアデルの『Skyfall』です。
作品のタイトルにもなっている「スカイフォール」はジェームズ・ボンドの出生地を指しており、劇中でもスカイフォールでの決戦シーンが物語のクライマックスになっていました。
アデルの歌う『Skyfall』は、総勢77人のオーケストラによる荘厳なサウンドとアデルの圧倒的な歌唱力により、第85回アカデミー賞で歌曲賞を受賞しています。
歴代テーマ曲④:『007 スペクター』の『Writing’s On The Wall』
『007 スペクター』のテーマ曲はサム・スミスの『Writing’s On The Wall』です。
曲名になっている「Writing’s On The Wall」とは、「嫌な予感、不吉な前兆」という意味の熟語。過去の因果に苦しむジェームズ・ボンドの心情を表す曲名と言えますね。
サム・スミスの繊細な歌声が美しいこの曲は、007シリーズの主題歌として史上初めて全英シングルチャート1位を獲得しました。
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』テーマ曲にはどんな意味がある?まとめ
引用:https://jp.ign.com/james-bond-25/47635/news/007
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のテーマ曲『No Time To Die』は、愛する人に裏切られた気持ちを綴った曲でした。ビリー・アイリッシュの力強く訴えかける歌声が、映画の世界観とマッチしていましたね。
007シリーズのオープニング・シークエンスは、テーマ曲も含めて各作品の世界観が集約された見どころでもあります。
テーマ曲の歌詞が作品とどう繋がっているのか注目してみると面白いですよ。
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