007シリーズといえば、世界各国を舞台としたロケ地が見どころのひとつ。
シリーズ25作目となる『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』でも、イタリア・ジャマイカ・キューバ・ノルウェーなどの美しいロケ地が登場しました。
この記事では、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』序盤のアクションシーンが繰り広げられた町・イタリアのマテーラについて紹介します。激しいカーチェイスシーンの裏側も公開しますよ!
イタリアのマテーラはどんな町?
引用:https://amoitalia.com/area/basilicata/matera/about-matera/
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のロケ地に選ばれたマテーラは、セピア色の町並みがなんともノスタルジックですよね。
マテーラの独特な景観は岩に掘られた洞窟住居「サッシ」からなるもので、全てが岩でできた灰色の町は1993年に世界遺産登録されました。
イタリアの他のどの町とも異なる趣を持っているのがマテーラの魅力。異様な洞窟住居群が与えるどことなく寂しい雰囲気は、一匹狼のボンドの心情にぴったりの町とも言えます。
冒頭のバカンスシーン
引用:https://hapitas.jp/tabihapi/12093/#autoid-1
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の冒頭でボンドとマドレーヌのバカンスシーンが登場しました。
このシーンで町を見下ろす景色は、サッソ・バリサーノにある「サンタゴスティーノ修道院」のテラスからの眺めです。
サンタゴスティーノ修道院は海外の旅行雑誌に載るほど有名なスポットで、テラスからはマテーラの洞窟住居群の景色を一望できます。
ボンドとマドレーヌが泊まったホテル
引用:https://lacosuke.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/26-4b90.html
バカンスでマテーラを訪れたボンドとマドレーヌが泊まるホテルは、実は映画用のセットで架空のホテルです。
ジョヴァンニ・パスコリ広場展望台の崖に足場を組んで作られたそうですが、既にセットは撤去済み。残念ながらふたりがバカンスを過ごしたホテルを実際に見ることはできません。
しかしジョヴァンニ・パスコリ広場展望台から眺めるマテーラの町は鳥肌が立つほどの絶景なので、マテーラに行ったら必ず訪れたいスポットです。
ボンドが身を投じた水道橋
引用:https://www.expedia.co.jp/Gravina-In-Puglia.dx6049756
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の中で印象に残るシーンといえば、敵に追われたボンドが橋から身を投げるシーンですよね。
この水道橋はマテーラではなく、隣町グラヴィーナ・イン・プーリアにあります。17世紀にはすでに存在していたこの橋は、かつては信者が教会に通うための道標として使われていたそうです。
グラヴィーナ・イン・プーリアも貴重な洞窟が保存されている町で、マテーラにそっくりの町と言われています。
ボンドがバイクで逃げこむ教会
引用:https://guideassociation.com/couse/post-2865/
敵の追跡をかわしながらボンドがバイクで逃げこむ教会は「マテーラ大聖堂」です。
サッシ地区の一番高いところにそびえるこの教会の歴史は古く、完成したのは1270年。町の守護聖人ブルーナの聖母が奉られており、マテーラの人々にとって大切な信仰の場になっています。
外観は13世紀当時のロマネスク様式のままですが、内部は19世紀まで改装を繰り返したバロック様式で、外と中で雰囲気が異なるのが見どころです。
カーチェイスの舞台になった広場
引用:https://hapitas.jp/tabihapi/12093/#autoid-1
ボンドとマドレーヌが敵と激しいカーチェイスを繰り広げる広場は、「サンピエトロ・カヴェオーソ広場」と「ヴィットリオ・ヴェネト広場」です。
サンピエトロ・カヴェオーソ広場の周辺には岩窟教会が数多くあり、マテーラならではの教会を見学することができます。
ヴィットリオ・ヴェネト広場はイタリア最大級を誇る広場で、地下には巨大な貯水槽があり見学ツアーも開催されているそうです。
カーチェイスシーンの裏には苦労があった?
マテーラは町全体が美しい石畳になっているのが特徴です。しかし滑りやすい石畳の上でカーチェイスを繰り広げるのはとても難しかったとか。
車のスピードを出しきれないため、最終的には総額5万ポンド(760万円)相当のコーラを地面に吹きかけてうまくドライビングできるようにしたというから驚きです。
撮影スタッフの苦労のおかげで迫力満点のカーチェイスシーンが実現したんですね。こだわりのカーチェイスシーンのメイキングも公開されているので、ぜひチェックしてください。
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』ロケ地のイタリア・マテーラを紹介!まとめ
引用:http://blog.livedoor.jp/ohmss007/archives/1877813.html
どことなくうら寂しくノスタルジックな雰囲気を持つマテーラは、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の世界観にマッチしたロケ地でした。
マテーラの町はどこも絶景ばかりで、ボンドとマドレーヌがバカンスに選んだのもうなずけます。
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』を鑑賞する際は、美しいロケーションにも注目しましょう。
コメント